ながさき屋 3代目店主
母から受け継ぐ味とのれん
「お待たせしました!」との明るい声と共に、山盛りのちゃんぽん、アツアツのカツ丼が運ばれ、その美味しさに笑顔がこぼれます。
初代であるおばが昭和10年に始めた『ながさき屋』は、店が長崎街道沿いにあったことから、この店名になったとのこと。
「嫁に来てから37年間、2代目の母(義母)と一緒に厨房に立ち続け、その味を覚えました。少し甘めなのは母の味なんです」と話す大坪さん。
開店時からの看板メニュー「ちゃんぽん」は、醤油ベースの魚介とコンブだしでコクがあるのにあっさりしているので、年配の方にも人気です。また、麺が見えないほどたっぷり乗った歯ごたえシャキシャキの野菜も食堂ならでは。
さらに、利子さん考案のカツ丼は、揚げたてのサクッとしたカツと卵のとろみ、そして甘めのタレが絶妙に絡み合い、大人気の一品。
「母は店は継がなくていいと言ってたので、しばらく閉めていました。するといろんな方から“いつ開けるの?”と声をかけていただいたんです。小さい店ですが、待ってくださっているんなら、と決意し営業を再開しました。スタッフとお客様に恵まれたお陰で、今まで続けてこれました」と笑顔が輝きます。
ながさき屋には近隣はもちろん、県外からも常連客が立ち寄ります。また、利子さんの気配りで、店内は清潔感があり、女性一人でも入りやすいのが嬉しい。
舌に叩き込んだ母の味を求め、大坪さんは今日も鍋を振るいます。
- 店名
ながさき屋
- 営業時間
11時30分~15時
18時~22時
- 定休日
月曜日
- 住所
牛津町牛津66-30
- 電話番号
- メニュー例
ちゃんぽん 650円(税込)
カツ丼 700円(税込)