株式会社ルームデザインファクトリー
1973年、長崎県佐世保市生まれ、小城町在住
株式会社ルームデザインファクトリー 代表
選りすぐりを集めたとっておきの家づくり
カラカラと戸を引いて一歩入ると、オレンジ色に灯った照明が温かく包み込むroomdesign factory の事務所兼ショップ。大正2年に建てられた古民家を、代表の野口さんがリノベーションしました。
幼い頃に大工さんや左官さんの仕事ぶりを見て、ものづくりの世界に心惹かれた野口さん。工業高校に進むと建築を学び、その後は東京や軽井沢の建設会社で研鑽を積んできました。バブル崩壊後は九州にUターン。家づくりへの愛情を一層深め、これまでの経験を生かしながら、今では新築・リフォームから古民家再生まで幅広く手がけています。
「古民家は設計士がいない時代の建物で、至ってシンプルな造りです。だからこそ手入れもしやすく、何世代にもわたって大切にしていけます」と野口さん。流行り廃りに左右されない確固たる価値を追究し、1軒1軒、丁寧に設計から完成まで携わってきました。
家という「箱」の余白を良質なもので埋めてほしいという思いから、家具まで一貫してセレクト。ショップの商品も、そんな思いから選び抜いたものだけを並べています。県内で唯一「カリモク60」の家具を取り扱うことも、大きな話題を呼びました。
会社設立から干支を1周した今年。「僕は〝建築屋〞と名乗り、住むこと全てについて提案してきました。これからも価値あるものを届け、豊かな人生への一助となればうれしいです」と、住まいの楽しさを発信し続けます。