技術とセンスが光る 県内唯一の麦わら帽子職人
大正9(1920)年に初代である祖父が麦わら帽子の製造・販売を始め、今年で96年。
「祖父は私が生まれてすぐに亡くなったので記憶はありません。父は30代で跡を継ぎ、私も子どもの頃から手伝っていました。父は優しい人でしたが仕事には厳しかったですね」と森山さん。跡を継ぐため25歳で修行をスタートしました。
「真田という、紐状の麦わらを感覚のみで縫っていくんですが、見るのとやるのは大違い。夏の繁忙期に向け、冬の間にたくさん練習しました」と昔を振り返ります。
森山さんの作る帽子は目が細かく、しなやかで長持ちするのが特徴。
縫い上げるのには高度な技術が必要で、麦わら帽子を作っているのは県内では森山さんのみで、九州でも3件と希少な存在。商工会のSHIFTを通じ、全国から注文が届きます。
「農作業用やおしゃれ用など60種類ほど作っているのですが、最近では若い方にも好評です。多くの方に手作りならではの良さを感じてもらいたいですね」と。技術とセンスをさらに磨きながら、麦わら帽子の新たな可能性を広げていらっしゃいます。
- 住所
- 牛津町牛津816
- 電話番号
- 0952660177
- 営業時間
- 9:00〜19:00
- 定休日
- 第3日曜日
- 代表者名
森山 真登