小城の人

北村尚志さん

1961年、小城町生まれ
シンガーソングライター

音楽と共に人生を歩む

 毎週月曜15時にエフエム佐賀で放送されている「19BOX~あの日の忘れもの~」は、10年前の開始当初から北村さんが企画・選曲・パーソナリティを全て行い、70〜80年代の曲をフルコーラスで堪能できる人気の音楽番組です。

 番組で使われている音源の多くは14歳から集めている宝物のレコード。「当時からラジオやレコードを聞くようになり、ギターも始めました。高校時代はチューリップのコピーバンドを組んで、コンサートの企画から運営まで全て自分たちでやりました。ライブハウスなんて無かった時代ですから、公民館や大きなホールなど、いろいろな場所で開催していましたね」。

 1984年、音楽の道に進むことを決め、自費出版のレコード「悲しい部屋の中で」を発表。その後、チャンスが訪れプロのバンドに加入しますが、抱いていたイメージとの違いに音楽活動を断念し広告代理店に入社。しかし、そこでテレビやラジオCMの楽曲を制作するようになったことで音楽活動を再開します。

 北村さんが奏でる懐かしいメロディーと情景が目に浮かぶ歌詞、そして優しい歌声は聞く人の心を打つものがあり、番組の放送500回を記念して開催したライブ「未来少年」も大盛況で終えました。

 「『未来少年』とは音楽を目指した少年、つまり今の私自身のことです。このタイトルで新たなアルバムを制作しています。等身大の今の自分を表現していきたいですね」と曲作りに励んでいます。

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