小城の人

久保 清臣さん・美智子さん

大門堂

 「羊羹のまち」といわれる小城で唯一おこしを作っている大門堂は、文政6(1823)年の創業で約200年の歴史があります。

 名物の「大門おこし」は白と黒の2 種類あり、白は小さく切った餅を膨らませて白砂糖をまぶしたもので、軽い食感。黒は米を膨らませたものに黒糖をからめ、優しい甘さが楽しめます。どちらもショウガがほのかに香るのが特徴です。

 「ここは円通寺さんへの参拝客や街道沿いを行き交う人で賑わう場所でした。そこでおこしと飴を販売したことが始まりです」と清臣さん

 こだわりのおこしは旅人たちから愛され、有り金をはたいてでも食べたい『大門の兵児 (=ふんどし)はずし』と称されるほど。

 清臣さんは父の背中を見て覚えた味と食感を大切に、50年間毎日作り続けてきました。

 夫を支え、店に立つ妻の美智子さんは、「昔食べた味が懐かしくて探して来たよ、と言っていただくと嬉しいですね。おこしのイメージが強いですが、羊羹も作っているんです。上品な甘さと喜ばれています」と微笑みます。

 他にはない伝統の味を、今日も夫婦二人三脚で守り続けています。

小城のこいが良か!

三間山円通寺

店名の「大門」は昔、この辺りに円通寺さんの大門があったことに由来しています。持国天・多聞天の立像は県の重要文化財にも指定されている由緒正しいお寺です。

 

店名

大門堂

住所

小城町500

電話番号

0952732523

営業時間

8時~19時

定休日

元日

業種

菓子店

メニュー

大門おこし(白・黒各2本) 230円(税込)