鯉しげ
1948年 小城町生まれ
たゆみなく、磨きをかけた包丁と腕
小城・清水の代名詞と言える「鯉のあらい」。
日本名水百選の「清水川」の清流でさらした鯉は、臭みがなく、コリコリとした食感が評判で、遠方からも多くの客が清水に足を運びます。
「鯉の食感は鮮度の証なので、事前に用意しておくことができません。“まな板の鯉は潔い”って言いますが、とんでもない。最期まで跳ねるので気が抜けないです」と包丁を研ぎます。
そんな江里口さんが、生まれ育った清水に根を張りたいと、「鯉しげ」ののれんを掲げたのは、33歳のとき。
以来36年間、ひたすらに腕を磨き、鯉が苦手な方のためにと地鶏料理を用意したり、店内をバリアフリーにしたりと、お客様の笑顔のため地道に努力を重ねてこられました。
いつの間にか料理人の中で最年長となり、そのひたむきな姿勢に後輩からも慕われる存在です。 さらに、清水の鯉を広めるためならと、忙しい合間を縫って東京で鯉を振る舞いました。最初はこわごわ口に運んでいた客たちも、そのおいしさに大絶賛。
「やっぱり清水の鯉のあらいは日本一だなと思いました。大切な鯉の食文化。孫子の代まで受け継いでいってもらいたいです」と今日も板場での真剣勝負に挑みます。
長年、茂さんを支えてきた妻の美登利さんと息子の大さんと共に今日も鯉料理を振舞われています。
- お店
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鯉しげ
- 営業時間
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11時〜21時30分(19時30分ラストオーダー)
土・日・祝 は21時(19時ラストオーダー) - 定休日
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木曜日(祭日を除く)
- 住所
小城町松尾2261
- 電話番号
- URL