1954年、牛津町生まれ。
小城市映画制作実行委員会 映画監督
牛津赤れんが会 会長
江里山蕎麦の会 代表
映画作りはまちづくり
長年にわたってまちづくりに取り組んできた田中さん、「映画作りはまちづくり」とのテーマを掲げて小城市映画制作実行委員会を立ち上げると、牛津映画「ふたつの巨星」の制作に取りかかりました。
「初めてのことで全てが手探りでしたが、元々牛津の人々に息づくまちづくりの気風を、映画作りを通して結集できました。多くの人が携わってくれたことや、自分たちのルーツを探して演じるのは楽しく、嬉しいもので、映画を作る意義の大きさを感じました」と話します。制作に携わった人たちが今もまちづくりの核となって活動されています。
小城映画 始動!
第2弾となる小城映画は、2017年の春から制作をスタートし、1年がかりで台本を作成。主人公は書聖・中林梧竹と江藤新平に決定しました。
田中監督は「映画の骨格は天山、そして〝正直〞です。豊かな恵みと厳しい寒さをもたらす母なる天山に、昔から小城の人々は畏敬の念を抱いてきました。江藤は多感な時期を小城町晴田で過ごしたことで、弘道館のトップになる人格がつくられたのではないかと思います。また、不正直がまかり通る世の中で、子どもたちに正直に生き抜いた二人の生き様を見せたかったのです。映画は史実を元にしたファンタジーですが、迫力のある演技は見応えがあります」と力強く語ります。
緊張感が漂う稽古を経て、撮影は雪が積もる天山上宮でスタート。多くの人の協力で撮影は進み、しょいこやカメラレール、アクセサリー類などはスタッフが手作りしました。
「低予算ではありますがリアルさを追求するため、千葉氏の最盛期の時代を演出する際に星巌寺で能舞台を再現しました。さらに100人のエキストラに出ていただいたので、衣装を揃えるのがとにかく大変でしたね」と撮影を振り返ります。
完成はスタートライン
完成を迎え、これから各地で上映会が予定されている小城映画。
「ボランティアで参加してくれたスタッフや出演者、協賛金を集めてくださった実行委員会のご協力に、感謝に絶えません。この映画を起点としてロケ地巡りツアーや講演会など、まちづくりに生かされていくと嬉しいです。多くの人が関わってくれた小城だからこそ、その可能性はもっと広がっていくと思います」と笑顔の田中さん。
映画を通して町の歴史を知り、故郷への思いが深まりそうです。
- 完成披露上映会
日時 令和元年10月27日(日) 14時30分~
会場 ゆめぷらっと小城
参加費 無料
- 上映会
日時 令和元年11月24日(日) 18時~
会場 BASEogi
参加費 無料
- お問い合わせ
090-5056-3205(事務局)