小城の人

貞松 幹彦さん

射手師

1981年 牛津町生まれ
葉隠神正流 流鏑馬代表
乗馬クラブバルバロ代表

人馬一体の妙技「流鏑馬やぶさめ」

狩装束を身にまとい、走る馬上から的に向かって矢を放つ流鏑馬は、平安時代から続く、大変高度な技術を必要とする武芸です。貞松幹彦さんは葉隠神正流の射手として、この伝統を今に受け継いでいます。

17歳でババルバロの前オーナー・副島さんに出会い、乗馬の楽しさ、馬の魅力を知った貞松さんは「馬って好き嫌いなく、誰でも受け入れてくれるんです。毎日通ううちに、かわいくて離れられなくなりました」と語ります。

その後、初めて見た流鏑馬の勇壮さに魅了され、流鏑馬経験者でもあった副島さんの指導の下で練習を開始。弓道場にも通い、特訓の末に21歳で流鏑馬デビューを飾りました。馬を繰り、的確に的に当てていく貞松さんの姿は勇ましく、若武者のよう。今では妻山神社をはじめ、県内の流鏑馬神事斉行に尽力されています。

「流鏑馬の魅力は、祭りならではの凜とした緊張感ですね。後は、馬にとってけがは致命傷になるので、馬も射手もみんな、無事に終わることだけを願っています」

先日、師匠である副島さんが急逝され、後を託された貞松さんは現在、大好きな馬たちのため奮闘の日々を送られています。

「もっと多くの方に流鏑馬や馬の魅力を知ってもらいたいです。以前、小城市内の中学校に馬を連れて訪問したことがあります。子どもたちが馬に触れる機会を今後もつくっていきたいですね」と馬たちを優しいまなざしで見つめます。


Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/sainsxsv16/sagasubanta.com/public_html/oginow/cms/wp-content/themes/oginow/single-hito.php on line 79