小城の人

高木 健一 さん

牛津仁〇加 座長 芸名:高木帰郎たっかぎかえろう

笑いの伝統を 今に伝える 「牛津仁〇加にわか

「にわか」とは、江戸時代の半ばから明治時代にかけて盛んに行われた民衆の芸能のことで、滑稽と風刺、洒落、頓知が笑いを誘います。

佐賀にわかの発祥の地とも言われている牛津では、お祭りの際に顔を真っ白に塗った演者がお宮に「にわか」を奉納してきました。

そのルーツを「江戸時代、城下町では白塗りをして歌舞伎が行われていました。城がない牛津では歌舞伎が見れないので、殿様や歌舞伎を風刺した芸能として、にわかが誕生したと言われています。昔は台本はなく、即興で演じていたようです。子どもの頃は大人たちで盛り上がっていましたね」と高木座長。

しかし、時代と共に各町からにわかが消え、それを憂いた有志によって13年前に「牛津仁〇加」が発足。

舞台は1本約30分で、水戸黄門、忠臣蔵など時代物や時代に合わせオレオレ詐欺、18歳選挙権など12本を用意。佐賀弁と、軽快な掛け合いに笑いが絶えません。

この伝統ある芸能の期待の星が一昨年に入団した高島優希さん(中3)と弟の翔くん(中1)。若い2人の熱演にお客さんからの評判も上々です。

「演じるときは真剣ですが、舞台の掛け合いで変わっていくこともあります。かまえ過ぎず、楽しくやることを大事にしています」と微笑まれていました。

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