小城の人

小城の皆さんに愛される楽団を目指して

重厚なクラシックから懐かしのメロディまで、心に響く音色を奏でる「小城ウインドアンサンブル」。1989年に小城高校のOBが5人集まって結成し、現在は20代から50代の22人が所属しています。

3代目団長の今泉さんは、結婚を機に福岡から小城に移り住み、団員との出会いが縁で入団しました。「打楽器ってどこも足らないんでスカウトされました。仕事に子育てと忙しい中でしたが、演奏会が終わった後の充実感や解放感は病みつきになりますね。〝練習は来れる時で大丈夫”とのスタンスですが、〝やるときはやる”がモットーなので、練習参加は必要ですね（笑）。来れない時でも、できることはありますから」と笑顔の今泉さん自身も、努力を重ねてきました。

以前は毎月演奏会があるほど多忙でしたが、コロナ禍で出演の機会がなくなり団員は8人まで激減。しかし、今では前と同じ人数に戻り楽器の種類も増えてバランスがよくなったそうです。

楽団にとって大切な発表の場となっているのが、毎年開催している「グリーンコンサート」。新緑の季節に合わせ開催し、地元である小城の皆さんが楽しめるようにといろいろな曲を用意。

今泉さんは、演奏前は必ず「お客さんを楽しませるためには、まず自分たちが楽しまないと伝わらない」と話しているそうです。重厚かつ軽快な、吹奏楽ならではの音色が聴けるのが楽しみです。