小城の人

最高級の食材に手間暇かけて 本物の味を届ける

　お客様に一番美味しい状態で料理をお届けしたいと、厨房を機敏に動く南里シェフ。幼い頃から料理に興味があり、佐賀市内や東京のレストランで腕を磨き、23歳で小城町の昭和バスセンター近くに店をオープンしました。

「お客さんが食べたい料理を、とことん研究するのが僕のスタイル。当時人気のカレーやスパゲティはもちろん、試作を重ねたカツ丼は〝佐賀県一美味い！”なんて言っていただきましたね。美味しい料理を作るため、イタリア人の料理人から料理を習ったり食べ歩きをしたりと探究を続けてきました」。

36歳で現在の場所に移転するとハンバーグやステーキなどが人気のレストランとして賑わいました。そしてイタリア料理の広まりが好機となり、満を持して45歳でイタリアンスタイルに変更。

「本場イタリアで最高級の料理を食べ、トップシェフたちとやりとりしてきたからこそ、イタリアを正しく伝えることが僕の使命だと思っています。最高級食材を使い、パスタをお出しする時にチーズの王様パルミジャーノ・レッジャーノを削って本場の味を提供しています」とのこだわり。その美味しさを求め、なんと90代のご夫妻が毎週通われているそうです。

「自分が美味しいと思うものを食べていただくために、旬の食材を使って一品ずつ丁寧に作るのは当たり前のこと。それが店の心意気だと僕は思っています」と語る瞳が輝きます。

田中畜産（江北町）の 上質なA5ランクの佐賀牛で作った ワイン煮込みと ハンバーグ、カレーも人気