牛津町が輩出した、玉屋の創始者・田中丸善蔵と肥前砥川石工の天才棟梁・平川与四右衛門が時を越えて出会い、牛津の現在と過去を行き来するというユニークな設定の「牛津映画」。どんな映画なのか、監督と主演の皆さんにお話を伺いました。
牛津の映画を作る意義
私が子どものころの牛津は、「西の浪花」の華やかさがまだ感じられていましたが、だんだんとその賑わいと元気がなくなっていき、町を出る人も増えていきました。
それは仕方ないとしても、子どもたちが「牛津に住んで良かった」、「牛津の歴史ってすごい。故郷はよかな」と思えるような映画を作りたいという思いが強くなりました。しかし、映画を作るには多くの人とお金が必要で、簡単なことではありません。
私の想いを商工会や有志の方に相談したところ、一緒にやろうと言っていただき、今年3月に実行委員会を発足することができ、5月から撮影しています。
撮影は順調ですか?
素人集団ですが、みんな一生懸命なのでだんだんそれらしくなってきました。
衣装、大道具、音声、照明、スタッフみんな郷土愛から手弁当で協力してくれています。町内で撮っていますので、ぜひ、見に来てください。
9月11日㈰永福寺(下砥川)で撮影予定です。
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小学生の時に劇に出て、お芝居が楽しかったので応募しました。 善蔵と性格は正反対だと思いますが、演じるのは楽しいです。撮影を通して、いろんなことを知れたり、体験できたりするのが楽しいです。
牛津は自然が豊かで、有名な人がいることも知って、ここに生まれて良かったと思うようになりました。 -
自分が住んでるところに少しでも貢献できたらと思い、挑戦しました。
今の若い子は“牛津は何もない”って、外に出ようとするんですが、映画を通して初めて知ることも多くて、牛津のすごさに気付くことができました。映画には多くの人が関わっていて、いろんなつながりができ、町で会った時にも声をかけてもらえるのがうれしいです。 -
もともと芝居が好きだったこともあり、監督の熱意に打たれて出演を決めました。与四右衛門の感情を表現できるように、与四右衛門の故郷である砥川周辺を周ったり、自分の表情を確認したりしながら毎日、練習を重ねています。
ボランティアで応援してくださる方がたくさんいらっしゃって、楽しく撮影しています。 -
石工の里のすごさを改めて実感し、牛津は本当に素晴らしいと思いました。
与四右衛門は一心不乱に仕事に取り組んでいたと聞いたので、私も演じるにあたって、自分の仕事にも一心不乱に打ち込むようにしています。与四右衛門の作品は県外にも多く残っていて、本当にすごいと思います。